白内障
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白内障とは
水晶体が何らかの原因によって白濁した状態で、進行すると視覚障害が認められ、眼球の炎症・高眼圧を併発し生活の質が下する病気です。
原因
・遺伝性
コッカー・スパニエル、柴犬、トイ・プードル(グレー、黒、アプリコット)、キャバリア、マルチーズ、シーズー、ラブラドール・リトリーバー、ヨークシャー・テリア、フレンチ・ブルドッグ、チワワ、ミニチュア・シュナウザー
・代謝性
ミニチュア・シュナウザー
糖尿病、ホルモン疾患(クッシング症候群、甲状腺機能低下症)
・中毒性
主に薬剤
・続発性
ミニチュア・ダックスフント、トイ・プードル、シーズー、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・シュナウザー
※すべての動物に白内障は発症します
白内障の検査
・原因を追及するための全身ドック
血液検査、レントゲン検査、ホルモン検査 他別紙参照
・一般眼科検査
基礎神経学的検査、涙液量検査、角膜染色検査、眼圧検査、眼底検査、超音波検査
・特殊眼科検査
網膜電位図検査(ERG)
・スリットランプ検査
散瞳して水晶体の評価
白内障を放置すると
水晶体内の変性たんぱく質が眼内に漏れ出し、ぶどう膜炎(眼内の激しい炎症)が起こり、放置すると高眼圧になります。
緑内障は大変苦痛をともなう眼病です。
白内障→ぶどう膜炎→緑内障
治療
・内科的治療
手術ができない場合に選択されるが姑息的であり、あまり効果は期待できない。
ただし、ぶどう膜炎予防のため抗炎症剤点眼は生涯にわたり必要です。
・外科的治療
手術適応かを見極めて実施し、人と同様に超音波乳化吸引術で水晶体内容を除去する。
人間の日帰り手術とは違い全身麻酔により手術し、合併症がおこるので3~7日間の入院により、術前術後は集中的な治療が必要です。
必要に応じて網膜剥離の予防のためレーザー治療
白内障手術費用
詳細はお問い合わせください。
白内障手術の合併症
ぶどう膜炎、緑内障、網膜剥離、感染症
※レンズを入れない場合もあります
白内障手術を成功に導くために
白内障により生活に支障が出るようであれば何とか手術を受けさせたいと思うのが飼い主様のお気持ちですが、残念ながらすべての犬が手術を受けられないこともあります。
手術には「ご家族のご協力・ご理解」「犬の協力」「主治医のご協力」が不可欠です
飼い主側
□長期にわたる点眼が可能か
□薬は飲ませられるか
□手術後定期的な検査で通院は可能か
□上記を家族全員が協力できるか
犬の性格
□治療に対して協力的で、静かに入院ができるか
□臆病で触られることを嫌がり、気性が荒くないか
□術後約2週間のエリザベスカラーは装着できるか
犬のコンディション・品種
□全身麻酔は可能か
□糖尿病、ホルモン疾患、基礎疾患はコントロールされているか
□白内障起因性ぶどう膜炎はコントロールされているか
(成功率が90%→50%に低下)
□術後合併症後発犬種か(A・コッカー、トイ・プードル、キャバリア、ラブラドール・リトリーバー)
当院の白内障手術について
世界最新鋭の超音波白内障手術機器を導入しました。国内の動物病院導入で4台目の最新機器「AMO(Abotto)社Signature」を使用しています。より安全で確実な手術を行うことができます。
ベンチュリーポンプとペリスタルティックポンプの二つのシステムを内蔵するデュアルポンプパックによって、より短時間で安全に患者さんの負担を最小限にしながら、目に優しい白内障手術が可能になります。
超音波チップの振動は従来の縦振動だけでなく、横振動を効率良く組み合わせるELLIPS FXテクノロジーにより、手術の効率を上げると同時に安全性を高め、難症例などへの対応を容易にします。
・・・といっても、難しいですね
つまり、
安全・スムーズで眼に優しい白内障手術が行える最新技術を有する超音波白内障手術装置なのです。
極小切開白内障手術にも対応
当院では創口が極めて小さい術式である極小切開白内障手術に対応しております。
従来の超音波白内障手術装置に比べ、極小切開対応眼内レンズや最新鋭の白内障手術装置により極めて小さな切開で、より安全性の高い手術を行うことが可能です。
ベンチュリーポンプとペリスタルティックポンプの二つのシステムを内蔵するデュアルポンプパックによって、より短時間で安全に患者さんの負担を最小限にしながら、目に優しい白内障手術が可能になります。
超音波チップの振動は従来の縦振動だけでなく、横振動を効率良く組み合わせるELLIPS FXテクノロジーにより、手術の効率を上げると同時に安全性を高め、難症例などへの対応を容易にします。
・・・といっても、難しいですね
つまり、
安全・スムーズで眼に優しい白内障手術が行える最新技術を有する超音波白内障手術装置なのです。
創口の傷口が小さいため手術による術後感染や術後の痛みを軽減することができ「動物に優しい手術」を心がけています。
世界最新の白内障手術マシーン導入により、当院の白内障手術も安全性、効率性という面で、より一段グレードアップ致しました。今後も、患者様に最新の医療を提供できるように、常に設備投資や最新技術の導入は怠らないように努力して行く所存でございます。
手術の様子
写真協力 藤金太郎ちゃん(コーギー)